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物流システム論 [講義レポート]

保管
生産したものを大切に保管しておくことを保管という。 農作品や工業製品は一度にたくさん作られ販売されるまで保管される。

保管は時間的隔たり(Gap)を克服する機能である。 農作物のように長時間にわたる保管機能もあれば、コンビニのバックヤードのように数時間という短期間のものもある。
保管のための主要施設として倉庫がある。 倉庫には営業倉庫と自家倉庫があり、さらに冷凍倉庫・冷蔵倉庫・サイロタンクのような特殊施設がある。

保管は時速ゼロの輸送とも言われ、保管機能がストック(貯蓄)からフロー(流動)へ変換したことから輸送在庫という概念が生み出された。


在庫を徹底的に削減した商店がコンビニエンスストアである。 コンビニでは商品が売り切れる寸前に補充されるように輸送計画が立てられている。 この輸送方式をJust in Time(JIT)方式という

トヨタ自動車は輸送在庫の高度化を図り、発注を受け商品を届ける時間も在庫期間とみなすカンバン方式を確立した。

カンバン方式は在庫を持たないため、生産性が高くトヨタ自動車を世界のビッグメーカーに育てる原動力となった。
これを見習って多くの日本企業がカンバン方式を採用したが、阪神・淡路大震災によって在庫をもたない企業が大打撃を受けた。

「在庫管理方式」
(1)発注点方式:発注点に達したものだけ自動発注
(2)定期発注方式:発注サイクルが一定の発注方式
(3)JIT方式:在庫店がなくなると同時に発注

発注点:売り上げ在庫量が減少し新規に発注した日
リードタイム:発注を行って品物が届くまでの時間
安全在庫:売り上げが伸び、新しい発注によって、品物が補充されたときの在庫量 これがゼロになると品切れが生じる

保管の原則
(1)通路対面保管の原則
(2)高積みの原則
(3)先入れの原則
(4)回転対応の原則
(5)同一性の原則
(6)類似性の原則
(7)重量特性の原則
(8)形状特性の原則
(9)住居表示の原則
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